
考えてますか?パーティションの耐震対策
■倒壊せずに耐えた建物でも內裝被害で利用不可能に
熊本地震で震度7を記録した益城町では、指定避難所として使用を検討していた建物14棟のうち6棟が內裝被害などによって使用不可能となってしまいました。いずれの避難所も、新耐震基準または耐震改修済みの建物でした。

■間仕切は地震に強い?
コマニーでは以前より耐震試験を行っており、比較的地震には強いとされてきました。しかし2011年東日本大震災では、多くの間仕切に損傷が生じていました。その多くが、天井が想定以上に動くことによるパネルに生じるロッキングや浮き上がり、パネルの橫滑りによるものでした。

高耐震間仕切 -Synchronシンクロン-
シンクロンとは、コマニーと金沢工業大學の共同研究によって開発された間仕切を高耐震化するシステムのことです。
間仕切業界初!パーティションと天井との関係性に著目した、シンプルで経済的、実効性の高い耐震システムが誕生しました。
■“つながって、支え合う”という新発想
●パーティションと天井の関係性に注目
あたかもラグビーのスクラムのように、それらが相互に「つながる」ことで支え合い、最大限の強度を発揮する耐震システムを開発しました。

●強さを生み出す、新開発の“つながりジョイント”
耐震実験を繰り返し、形狀や板厚?材質を最適化しました。この小さな部品をパーティションに適正設置することで、しなやかな強度が生まれます。

■震度7※クラスの揺れで検証したシンクロン
※震度7を観測した熊本地震の益城波を用いた加振試験で損傷がありませんでした。

従來の試験は、天井と床を鉄骨で固めた條件での試験で、業界では一般的なやり方でした。
シンクロンでは、天井と床を鉄骨で固めることなく、地震で天井が大きく揺れる條件での試験を行い、厳しい基準をクリアしています。
●実験結果①パーティション強度の向上
地震波を用いた加振実験、強度を計測する靜加力実験、「つながりジョイント」部の接合強度実験を繰り返し行うことで、これまでのスチールパーティションと比較し、大幅な強度と粘り強さを実現。大地震でも安全を確保できます。

●実験結果②天井の揺れを抑制
パーティションの強度を上げ、更に天井、床までつなぐことで、吊り天井の揺れを大きく抑制する効果があることが明らかになりました。

決め手は確かな性能&安心の導入コスト
■確かな性能
●損傷メカニズムの解析結果に基づいた工法
パーティションが損傷に至るメカニズムの解析と、有効な地震対策について、金沢工業大學と産學連攜の共同研究?開発によって、シンクロンは誕生しました。その研究結果を2016年度以降の日本建築學會で発表しています。


■安心の導入コスト
●高い耐震性能を低価格で実現
従來の高耐震間仕切は、標準タイプの2倍程の価格で導入が難しいものでした。
しかしシンクロンは1~2割のわずかなコストアップで高耐震を実現します。

●既設パーティションをリユース可能
現在コマニー製品をご利用の場合は、既設パーティションをシンクロン仕様に変更することも可能です。
お使いのパーティションをそのままリユースできるから、コスト削減はもちろん、環境にもやさしくご利用いただけます。
※製品の狀態によってはご利用いただけない場合がございます。設置可能な條件?製品に関してはご相談ください。
納入事例
熊本地震をきっかけに耐震補強計畫を見直し。
信頼のデータでシンクロンを採用!
パナソニックインダストリー株式會社
竹內 一敏 様


建物の老朽化に伴い改修し、耐震補強工事は完了しておりました。そのため建物の非構造部材(パーティション?天井など)の耐震対策までは手を打っていない狀態でした。そんな中大きな分岐點になったのは熊本地震です。
熊本県には當社グループ會社の拠點があります。被災狀況を寫真で確認してみると、天井は落ち、配管は分斷され、生産ラインは機能停止となり、工場全體の稼働狀況が震災前の狀態に復舊するのに1ヶ月程かかりました。そしてパーティションの倒壊により、避難通路が確保できていない現狀も目の當たりにしました。
當社では熊本地震をきっかけに會社をあげて人命保護を重點とした耐震補強計畫を立て直すことになりました。そこで以前から提案を受けていたこともあり、高耐震間仕切シンクロンの導入を検討することにしました。シンクロンは、試験を何度も繰り返し行われていて、その裏付けられたデータやノウハウに信頼をおくことができ、採用いたしました。
當社主力商品にシンクロンが標準搭載
シンクロンは當社の高耐震技術であり、當社主力製品には標準搭載しています。
また通常の耐震性を備えたシンクロンレスオプション(シンクロン非搭載)もご用意しています。